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福岡県工業技術センター
| デザイン・システムチーム | 木材科学・室内環境チーム |
技術開発課
 技術開発課では、デザイン・システムチーム及び木材科学・室内環境チームが、家具インテリア関連企業や木質資源関連企業へ、デザイン、加工技術、素材改質、分析、評価など様々な分野から支援しています。使う人に配慮した製品開発、資源の有効利用施術の開発、木質系資源の新しい分野への応用、健康や安全のための評価などに関する研究を行っており、家具や木質系材料の研究開発や製品の生産工程のなかで生じる問題などについて相談に応じています。
 また、家具や内装ドアなどの生活関連製品や,木材及び木質系部材等を対象とした強度・耐久性試験,並びにホルムアルデヒドやVOCの分析評価等を行っています。

デザイン・システムチーム

 県内インテリア産業の振興をめざし、家具や建具・寝具等の開発・設計・生産・デザインの支援を行っています。
 本チームは、安全性や快適性・使い勝手等のヒトに優しい製品を開発するための人間感覚計測技術とNCを用いた木材の高度加工やデジタルカメラを用いた寸法計測等のシステム技術といった2つの技術を保有し、これらの研究の成果を利用した製品開発や技術的アドバイスを行っています。
 また、JIS等の規格に基づいた家具に関する試験を行い、成績書を発行しています。近県では、このような試験ができるところがほとんど無いため、九州一円から依頼があります。さらに、当所が保有する測定装置や機械設備の利用や、家具に関連する技術相談に応じています。

成果の紹介

■エアーセル式車いすシート
 千鳥状に連結されたエアーセルを内蔵しており、このエアーセルが交互に膨縮することにより、良好な体圧分散性を実現しました。
エアーセル式車いすシート
エアーセル式車いすシート

木材科学・室内環境チーム

 木質資源の有効利用をめざし、高耐久化・寸法安定化技術や炭素化物の機能化を研究しています。また化学物質による室内汚染を改善する為に、家具・建材・自動車内装材等の材料から放散される揮発性有機化合物(VOC)の分析評価に関する研究を行っています。関連する技術の相談,指導及び試験評価も行っています。

成果の紹介

■木材の高耐久化技術
 特殊な樹脂注入加工により,木材の質感を保ったまま寸法安定性が高く,乾燥しても割れない木材を産学官共同研究で開発しました。住宅用デッキ,愛知万博,アイランドシティー(福岡市)他、多数の施設に導入されています。
樹脂注入処理の有無と亀裂発生
樹脂注入処理の有無と亀裂発生
木製ボラード(海への転落防止杭) 福岡アイランドシティー
木製ボラード(海への転落防止杭)
福岡アイランドシティー
■木質系炭素化物の機能化
 木質系炭素化物は,ナノサイズの微細な細孔を有する多孔質体です。木質系炭素化物を高温状態で水蒸気,二酸化炭素ガスで賦活処理すると,ナノサイズの細孔が増え,活性炭化することが可能になります。このようにして得られた木質系炭素化物は,液相,気相において,物質に対する吸着性能が向上します。本テーマでは,木質系材料の炭素化,賦活過程,得られる多孔質炭素化物の細孔構造,吸着性能評価等を行っています。
スギ材炭素化物の電子顕微鏡写真
スギ材炭素化物の電子顕微鏡写真
■材料のVOC評価方法
 2005年の建築基準法改正以降、家具・建材についてホルムアルデヒド・トルエン等VOCの分析の依頼が需要を増してきました。しかし、ホルムアルデヒド以外は、濃度基準の設定が遅れており、一定濃度以下なら良い等の判定を行いにくい状況です。
 そのような中、JIS小形チャンバー法の測定結果から使用環境下でのVOC濃度を算出し、厚生労働省の室内VOC濃度指針値と比較するVOCリスク評価方法を考案しました。最近ではVOC規制が始まった自動車用内装材の評価も行っています。
JIS小形チャンバー法によるVOC測定
JIS小形チャンバー法によるVOC測定
使用環境でのVOC濃度の算出
使用環境でのVOC濃度の算出
自動車内装材の評価(GC-MS測定)
自動車内装材の評価(GC-MS測定)