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技術開発課
技術開発課では、デザイン・システムチーム及び木材科学・室内環境チームが、県内の家具インテリア関連企業や木質資源関連企業を対象に、材料強度・家具強度等試験、住環境評価、デザイン設計(CAD/CAM/CG/CAE技術、人間工学、プロダクトデザイン)、材料複合化・高機能化など様々な分野から支援しています。
また、家具や内装ドアなどの生活関連製品や、木材及び木質系部材等を対象とした強度・耐久性試験,並びにホルムアルデヒドの分析評価等をおこなっています。
デザイン・システムチーム
県内インテリア産業の振興をめざし、家具や建具・寝具等のデザイン・設計・生産の支援をおこなっています。
本チームは、安全性や快適性・使い勝手等のヒトに優しい製品を開発するための人間工学技術と、CAD/CAMにより加工データを作成しNCを用いた木材の高度加工の設計・生産技術に基づいた研究の成果を利用した製品開発や技術的アドバイスをおこなっています。
また、当所が保有する測定装置や機械設備の利用や、家具に関連する技術相談に応じています。技術相談の内容によってはJIS等の規格に基づいた家具に関する試験を行い、成績書を発行しています。
成果の紹介
ウインザースタイルのダイニングセットの開発
開発企業および九州産業大学、デザイナーとの開発グループで高度な製造技術を意匠として表現できるダイニングテーブル/チェアのスタイルを検討し、17世紀頃の英国で主流のウィンザーチェアのデザインを取り入れた ダイニングセットを開発しました。
姿勢良く座れる幼児用いすの開発
全国の幼稚園・保育園へ家具の製造販売を行う企業から子どもの着座姿勢を良くするいすを開発したいという相談があり、これまでの人間工学的な観点から実施してきた子どもの姿勢に関する研究の成果に基づき、座る人全てが良い姿勢になるいすを開発しました。
木材科学・室内環境チーム
持続可能な資源であり循環型社会の形成に適した木材の利用推進を目指し、木質系材料の高機能化(寸法安定化・不燃化など)や塑性加工技術に関する研究開発を行い、主に家具や建材を製造する県内中小企業の競争力強化を技術的に支援しています。
また、家具や建材に用いられる部材の強度や物性、ホルムアルデヒド放散量などを試験評価するほか、木質系材料に関する技術相談や技術指導もおこなっています。
成果の紹介
木材の曲げ加工技術
フレームソー
多段曲げプレス
所内に家具試作支援ラボを新設し、フレームソー、グルースプレッダ、多段曲げプレスなどの曲げ加工用の設備を整備しました。家具に用いられる樹種を中心に板厚、曲げ半径などの加工条件を変えて曲げ加工を行い、樹種ごとの曲げ加工条件のデータを収集しています。
木材の難燃化技術
内装用不燃木材
(乾湿繰り返し操作後、難燃剤の滲み出しなし。)
建築基準法が定める特殊建築物等の内装材として木材を用いる場合、難燃剤を含浸処理する必要がありますが、これまでの製品は難燃剤が滲み出す、注入が不均質、製品検査不明確、塗膜の耐久性等の課題がありました。これらの課題を解決した不燃木材を産学官共同研究で開発しました。