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  4. 令和3年度 化学繊維研究所 指導事例

令和3年度 化学繊維研究所 指導事例

  1. 繊維製品の加工
  2. 子供靴の変色原因について
  3. 繊維用染料液の粘度測定について
  4. 粉末焼結体の近赤外線透過性について
  5. 窯業原料の評価について
  6. 絶縁性低下原因の調査について
  7. 包装材の接着改良支援
  8. プラスチックフィルム製品の印刷不良について
  9. プラスチック製品試作について
  10. リサイクルプラスチックの白化について
  11. ゴム製品の耐薬品性について
  12. X線CTによる配管の不具合観察

1.繊維製品の加工

繊維技術課

繊維製品に機能材料を固定すると風合いが著しく変化する問題があった。そこで、繊維の表面を改質することで機能材料の固着量が向上して加工剤(バインダー)が少なくてすみ、風合い変化も抑えられることが明らかとなった。

2.子供靴の変色原因について

繊維技術課

子供靴の中底部分の変色について相談があった。分析結果(GC-MS)より中底素材である天然ゴムの発泡剤に含まれる加硫促進剤の揮発汚染であることを指導した。

3.繊維用染料液の粘度測定について

繊維技術課

繊維用染料液の粘度測定について相談を受けた。低粘度液体の測定方法を数種紹介し指導した。その結果、目標とする製品の性能および品質確認に最適な評価法を見出すことができた。

4.粉末焼結体の近赤外線透過性について

化学課

粉体を放電プラズマ焼結にて調製したセラミックス板の光学特性評価について相談を受けた。試料表面の粗度を統一し、試料厚さによる紫外~近赤外領域の光透過率変化について提案、指導した。

5.窯業原料の評価について

化学課

新たに採掘した窯業原料の分析と、分析結果に基づく適切な成形・焼成条件設定について指導を行った。

6.絶縁性低下原因の調査について

化学課

絶縁材として用いるセラミックスの性能が著しく低下する不具合が生じた。原料や製品の評価を実施し、性能劣化原因の推定を行った。

7.包装材の接着改良支援

化学課

 紙/樹脂フィルムからなる包装材の接着が経時的に剥がれる問題が発生した。使用した接着剤のクリープ特性が悪いことが原因であったため接着剤の選定を指導し、包装材製品の改良を支援した。

8.プラスチックフィルム製品の印刷不良について

化学課

ポリエチレン製フィルムの印刷部が剥がれる不具合が生じた。原因究明のため、正常品と不具合品の表面の赤外分光分析(ATR法:Ge)を行ったところ、不具合品表面のみ脂肪酸アミドと推定されるピークが検出された。正常品ではこの成分がみられなかったことより、成分の表面ブリードが印刷剥がれの原因と推定された。

9.プラスチック製品試作について

化学課

型枠を用いたバッチ式のプラスチック製品の製造工程に関して、樹脂原料(エポキシ樹脂、ウレタン樹脂)および硬化剤等の取扱方法、注型方法等を指導し、試作品を作製することができた。

10.リサイクルプラスチックの白化について

化学課

ポリエステル系樹脂製品において透明な成形品が得られずに白化した成形品が得られるという不良が発生した。原料であるリサイクルペレットについて熱分析装置(DSC)にて測定を行った。等温結晶化時間を測定したところ、正常品に比べて異常品では結晶化時間が短いことが判明した。このことにより、用いた原料が低分子量化するなどして結晶化が促進されたため白化したものと推定された。

11.ゴム製品の耐薬品性について

化学課

 薬品吐出のために使用しているゴム製品が短期間で硬化してしまう不具合が発生した。代替品候補のゴム種の耐薬品性について技術指導を行い、ゴム製品の不具合は解消された。

12.X線CTによる配管の不具合観察

化学課

漏れの生じた冷却配管について原因解明を試みた。管の接合部分を高分解能X線CTで観察し、溶接部分にピンホールを確認した。これにより溶接の不良が原因であることが推測された。

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