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  4. 令和4年度 化学繊維研究所 指導事例

令和4年度 化学繊維研究所 指導事例

  1. セリシン固定化加工方法について
  2. 天然染料の消臭・抗菌効果について
  3. 藍染めの染色濃度低下について
  4. 繊維の表面観察について
  5. 近赤外光を用いた評価について
  6. 窯業原料の評価について
  7. 化粧品の粒度分布測定について
  8. ゴム成形品の設計・評価支援
  9. 家具の仕上げ塗装の剥がれについて
  10. ゴム部材の仕様変更にかかる性能と配合検査について
  11. プラスチック成形品の透明性について
  12. 電子部品中の繊維配向評価について

1.セリシン固定化加工方法について

繊維技術課

セリシンとフィブロインが含まれる生糸に対して、セリシンが精練や洗濯で落ち難い生糸加工方法の相談を受けた。そこで、数種類の架橋剤を使って生糸の加工を行い、セリシン脱落率を30%低減できた。

2.天然染料の消臭・抗菌効果について

繊維技術課

天然染料で染色した絹について、消臭と抗菌効果について相談を受けた。そこで、消臭試験及び抗菌試験を行い、天然染料の染色条件について指導した。

3.藍染めの染色濃度低下について

繊維技術課

繊維製品の染色手法である藍染めが濃色化しないと相談を受けた。染色液のpHと酸化還元電位を測定し、染色液が藍染めに適した環境となるよう指導した。

4.繊維の表面観察について

繊維技術課

繊維の微細な表面形状について分析できないか相談を受けた。デジタルマイクロスコープによる3次元画像合成や電子顕微鏡による観察を行い、加工の違いによる形状の特徴を見出した。

5.近赤外光を用いた評価について

化学課

室内に熱が入らないようにする製品について、その評価の1つとして紫外可視近赤外分光光度計で、近赤外光での評価を行った。

6.窯業原料の評価について

化学課

新たに採掘した窯業原料の分析、現行品との比較を行い、新規原料としての可能性を検討した。併せて、分析結果に基づく適切な成形・焼成条件設定について指導を行った。

7.化粧品の粒度分布測定について

化学課

 エマルジョン(乳化物)の粒度分布測定に関する提案、指導を行った。検討を重ねることで、適切な測定条件を見出すことができた。

8.ゴム成形品の設計・評価支援

化学課

ゴム成形品について、ゴムとインサートの接着性を向上させるための材料選定、接着部の配置および接着力の評価について指導した。

9.家具の仕上げ塗装の剥がれについて

化学課

家具の塗装が梱包段ボール内ではがれるという問題で相談があった。赤外分光分析で塗膜を検査したところ、ウレタン塗装のはずがラッカー塗料仕上げであることが分かった。

10.ゴム部材の仕様変更にかかる性能と配合検査について

化学課

ゴム部材の原料仕入れ先変更により起こった不具合について相談を受けた。これまで、部材を使用する側では硬さの評価を行ってきておらず、問題解決に時間がかかっていたが、硬さ測定および硬さに影響を及ぼすゴム配合について熱分析(TG-DTA)による配合分析をすることで、品質・性能を管理することを提案した。

11.プラスチック成形品の透明性について

化学課

成形加工試験システムを用いて、温度などの加工条件や添加剤の配合条件がプラスチック成形品の透明性に及ぼす影響について検討することで、透明性を有する条件を見出すことができた。

12.電子部品中の繊維配向評価について

化学課

電子部品の樹脂製コネクタ(強化繊維配合)について、製品形状により強度低下の懸念があるとの相談を受けた。高分解能X線CTを用いることで、強化繊維の分散および配向状態を評価することができ、強度への影響の可能性を明らかにした。

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