めっき現場におけるIoT人材育成事業

　材料技術課表面プロセスチームではめっき業界のDX対応、IT化の支援を目的として、めっき現場におけるIoT人材育成事業（通称、めっきIoT）を実施しております。令和5年度におきましては九州めっき工業組合九青会の協力を得ながら、株式会社ハピクロ代表取締役社長　中田佳孝氏に講師をお願いし、「課題整理セミナー」、「ハンズオンセミナー」、「DX勉強会」を開催しました。今回、これらのセミナー・勉強会の中から「課題整理セミナー」の内容を紹介します。

課題整理セミナーの概要：

　セミナーでは、参加者が自社の現状（内部環境）と外部環境を検討し、課題を抽出する機会を持ちました。各企業が直面する課題を理解し、それに対する具体的な解決策を模索するためには外部環境と経営課題・事業課題・現場課題を踏まえた検討が必要なこと、デジタルトランスフォーメーション（DX）を進める上での課題の定量化が重要であることが講義されました。

　参加者からは、セミナーがDXの推進に重要な内容であったため高い評価を受け、多くの参加者がセミナーで学んだ知識を自社の業務改善に活用する意向を示し、めっき業界全体のDX化への意識が高まったと感じられます。

　本セミナーを通じて、めっき業界におけるIT化・DX化への道筋がより明確になり、参加企業がそれぞれの課題に対して効果的なアプローチを取るための基盤が築かれました。令和5年度のこの取り組みは今後業界の技術進化と競争力向上に貢献すると考えております。